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幸先よいスタート

米大統領選の共和党指名候補争いで、穏健派のミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(64)は2月初戦のネバダ州党員集会を制し、幸先のよいスタート を切った。今月はロムニー氏の優位が伝えられる州での戦いが続くため、陣営は連勝で勢いを加速し、天王山となる3月6日の「スーパーチューズデー」になだ れ込む戦略を描いているとみられる。

「みなさんの信任はホワイトハウスまでもって行く。約束を守らなかった4年前のオバマ候補とは違う」

勝利後の集会でロムニー氏は、ネバダ州の深刻な失業率を挙げながら雇用創出に努める考えを力説した。ギングリッチ元下院議長(68)ら指名候補を争うライバルにはほとんど触れず、戦う相手はオバマ大統領だけ、と言わんばかりだった。

ギングリッチ氏は開票後の記者会見で「この州はモルモン教徒が強いから」と敗因を分析した。確かに米CNNテレビの投票直前の調査によると、モルモン教徒と回答した有権者が26%で、このうち9割がロムニー氏に投票する意思を示した。

今回の得票率は08年のネバダ州党員集会の51.1%から下落したものの、他の候補を寄せ付けなかった。ロムニー氏は今月1日、「最貧困層は救済策があり、気にしない」と発言。翌日に失言だったと認めたが、ギングリッチ氏らが「敵失」を生かすことができなかった格好だ。

また、今後予備選や党員集会が行われるコロラド、ミネソタ(いずれも7日)やミシガン(28日)では、ロムニー氏は08年の指名争いで勝利しており、今回も有利な戦いを展開している、と米メディアは伝えている。

ギングリッチ氏は「オハイオ(3月6日)、テキサス(4月3日)の戦いがある」と大票田での巻き返しを図る姿勢を示した。ただ、08年の民主党指名候補 争いでは、オバマ候補が小規模州で連勝を重ねて勢いを加速し、大本命とされたクリントン候補(現国務長官)を破っており、ギングリッチ氏ら他の候補にとっ ては厳しい戦いが想定される。

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